BTO PCと自作PC、どっちがいいの?両方のメリットとデメリットを解説
BTO (Build to Order) PCと自作PCにはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらが良いかは、使い方や個々のニーズによります。本記事では、それぞれのメリットとデメリットをご紹介いたします。
BTO PC(Build to Order PC)
▼メリット
BTO PCに挙げられる一番のメリットはやはり自分で組み立てる必要がないことでしょう。そのため、時間や手間が省けるほか、購入後、すぐに使用できます。さらに、メーカー保証とサポートがあるため、万が一の故障の際にも安心です。
BTO PCメーカーは非常に多く存在し、そのラインナップも多いため、よほどニッチな構成でなければ目当ての商品を見つけることができるでしょう。
▼デメリット
自作PCに比べて価格が高くなる場合があります。特にカスタマイズを行う場合は、単品で購入するよりも高価格設定であることが多いです。また、パーツの選択肢が限られるほか、どこのメーカーのどういう製品名か具体的に開示していない場合があります。そのため、いわゆる「ハズレ品」を掴んでしまう恐れがあります。
ここで言う「ハズレ品」とは、他の製品よりも性能が低かったり、ファンの音がうるさかったりなど、品質が劣る製品を指します。私は過去にBTO PCを購入したとき、ハズレ品の電源(俗に言う動物電源)が搭載されており、3Dゲーム中の高負荷時にPCが落ちるといった苦い経験をしました。
購入したBTO PCにはグラボが搭載されておらず、その状態でPCが落ちることはありませんでした。しかし、あとからGeForce GTX 660 (消費電力140W)を増設した途端にPCが落ちるようになりました。もちろん、電源の容量に問題はありませんでした。
グラボが搭載されていない状態だとサポート対象ですが、あとから自分でグラボを搭載した場合はサポート対象外になるため、電源を交換する以外にどうすることもできませんでした。
自作PC
▼メリット
自分でパーツを選び、組み立てることができるため、無限の選択肢があります。最適・最良なパーツをチョイスして組むことができるため、満足度は非常に高く、一切の妥協がないPCを組み立てることができます。また、同パーツであればBTO PCよりも安価に組み立てることができるのも魅力的です。
このほか、BTO PCではむずかしい、静音PCや無音PC、ステルスケーブル(ケーブルが露出しない)PCといったニッチなPCも自由に作れます。筆者個人の感想としては、ぜひとも一度は自作PCに挑戦してみてほしいところです。一度、自作PCの組み立てに成功すると、その知識は今後も活かせるため、BTO PCを購入する理由は『時短』と『サポート』以外になくなります。
▼デメリット
自作PCのデメリットは自分で組み立てなくてはいけないことです。ある程度の知識がないと、時間がかかったり、組み立てミスやトラブルが起こる可能性があります。また、万が一、動作しなくてもサポートはないため、自分で解決しなくてはいけません。問題の切り分けをするために、予備のパーツや別PCがないと思わぬ苦戦を強いられる可能性があります。
まとめ
自作PCは自由度が高く、完全に自分の望んだ通りのPCを作ることができます。しかし、その分手間と時間がかかります。動作しなくてもサポートもありません。
一方、BTO PCはお手軽で時間もかからず、サポートも充実しています。しかし、自作PCほどの自由度はなく、例えばメーカーやモデル単位での細かい指定はできません。また、あとから別パーツを取り付けた場合はサポート対象外になることにも注意が必要です。
問題が発生しても自分で対処できる自信があり、徹底的に自分好みのPCを作りたい場合は自作PCを、時短とサポートを優先して一度買ったら別パーツを取り付けないならBTO PCがおすすめでしょう。
ただ、上記での述べていますが、個人的にはぜひ一度は自作PCに挑戦してもらいたいところです。細かいところまで完全に自分好みでBTP PCよりも安価に作ることができます。