PCゲーマーが2024年10月末までゲーミングPCを買うべきではない理由。最高性能を求めるならRyzen 7 9800X3Dの発売を待つべき

2024年10月18日

PCゲーマーは2024年10月末までゲーミングPCを買うべきではありません。その理由を各CPUメーカーごとに説明いたします。

Intel CPU

現行製品であるIntelの第13世代および第14世代製品にはCPUが劣化して動作が不安定になるという不具合があります。Intelはこの不具合が発生しないようにマイクロコードアップデートを続けていますが、2024年9月25日時点でもそのアップデートは続いています。

このマイクロコードアップデートは現在のところ終わりが見えません。つまり、今後、まだまだマイクロコードアップデートが続き、いつまで経っても安定しない恐れがあります。ちなみに、マイクロコードアップデートは、劣化を防ぐためのもので、すでに劣化したものを直すことはできません。

つまり、劣化してCPUが不安定になるたびにCPUを返品して交換しないといけません。はっきり言って欠陥品と呼べるほどにひどい製品です。このような製品を買うべきではないでしょう。

CPUが劣化して不安定になる不具合が発生する製品は以下の24モデルとされています。

▼第13世代

▼第14世代

AMDは2024年8月にRyzen 9000シリーズを発売しました。前世代のRyzen 7000シリーズより消費電力が下がりつつも、性能が向上しているため、一般ユーザーにはおすすめできます。しかし、PCゲーマーにはおすすめできません。その理由はたった1つ、ゲーム性能が低いからです。

Ryzen 9000シリーズは、前世代のRyzen 7000シリーズよりはわずかにゲーム性能が高いですが、3D V-Cacheを搭載したRyzen 7000X3Dシリーズよりもゲーム性能が劣ります。

これは、3D V-Cacheの有無でゲーム性能に大きな差が出ることを証明しています。PCゲーマーは、よりゲーム性能が高い、3D V-Cacheを搭載したRyzen 9000X3Dシリーズの登場を待つべきです。

中国フォーラムのChiphellにて、Ryzen 7 9800X3Dは、2024年10月25日発表、2024年11月上旬の発売が囁かれています。

日本時間で2024年10月25日AM0時に、Intelの次世代デスクトップCPUであるCore Ultra 200Sシリーズ(コードネーム: Arrow Lake)が発売されます。IntelはCore Ultra 200SシリーズではCPUが劣化する不具合は発生しないと明言しています。

また、上記にも書きましたが、Ryzen 9000シリーズの3D V-CacheモデルとなるRyzen 7 9800XDもほぼ同時期の2024年11月上旬の発売といわれています。

もし、あなたがPCゲーマーであるなら、第13～14世代のような不具合のないCore Ultra 200Sシリーズか、ゲーム性能に特化したRyzen 7 9800X3Dを搭載したゲーミングPCを買うべきです。

これらCore Ultra 200Sシリーズ、Ryzen 7 9800X3Dが登場するまで、ゲーミングPCを買うべきではありません。

Intelは、Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は、Ryzen 9000シリーズと同様にRyzen 7000X3Dシリーズよりも劣ることを明言しています。

そして、Ryzen 7 9800X3Dのゲーム性能は、Ryzen 7 7800X3DやRyzen 9 7950X3Dを上回ることがMSIにより明らかにされています。

つまり、ゲーム性能を最重要視するのであればRyzen 7 9800X3Dがベストチョイスとなります。「とにかく一番速いゲーミングPCが欲しい！」という人は、Ryzen 7 9800X3Dの発売を待って買うべきでしょう。

Posted by にっち